愛煙家の方もそうでない方も、
ZIPPOで火をつける姿がかっこいいと思ったことはありませんか?
他にもフタの開け閉めの際に出るカチンという、
綺麗な音が好きな人もいるのではないでしょうか?
また、近年減っては来ていますが、
開閉の時キーンと高音の綺麗な音を出すライターがありますよね。
そのライターは「成功者の証」と言われ少し昔は、
飲み屋等で机の上においてステータスをアピールし合う人が沢山いました。
デザイン性が高いライターも多いので喫煙せずに飾るのが趣味の方もいます。
今回はそんな贈り物にも喜ばれる、
ZIPPOとブランドライターの解説をしていきます。
そもそもZIPPOとは?
タイトルなどに「ジッポ」と書きましたが正確には「ジッポー」です。
口に出してしっかりと伸ばす人が少なく、「ジッポ」の名称が広まりました。
始まりはアメリカにあるジッポー社が製造したオイルライターの一つで、
今では各ブランドが販売する類似するオイルライター全般の事を指します。
世界的に普及率が高く今やオイルライター=ZIPPOとして認識されています。
高い耐久性や耐風性や保証があり、
世界各国にマニアやコレクターも多いです。
そしてジッポーライターが普及したのには、
第二次世界大戦中のアメリカ軍が関係しています。
戦時中に軍は「どこでも、どんな状況でも点火できる器具」を欲しがり、
ジッポーライターに注目しました。
前述したように耐久性と耐風性に優れ、雨の中でもジッポーライターは着火が出来たためです。
また戦場には燃料となるガソリンも入手できることも相性が良かったそうです。
そして当時の兵士達の中で売店で取り合いになるほど大好評となり、
名将と言われ歴史に残る方達もジッポーライターの機能を称賛したといいます。
その後戦地で実証された機能と評判は国民や諸外国に広まり、
「アメリカの豊かさと文化の象徴」の一つとして世界的ヒット商品となりました。
機能を維持するためにあえて武骨で構造をローカルにしたことが、
逆にクールにかっこよく見えるんですね。
そのローカルな部分の影響として代表的なのが、
オイルの補充方法と着火に必要な発火石の交換方法ではないでしょうか?
以下、画像付きで紹介したいと思います。
よくある疑問!オイルはどうやって補充する?画像付き解説
誰しもジッポーを使用するにあたって最初に直面する問題だと思います。
1ステップずつ画像付きでご紹介します。
最初に赤丸が着いた部分と下のケースをそれぞれ掴んで引き抜きましょう。
着火したすぐ後だと火傷をするかもしれませんのでお気を付けください。
するとこの二つに分解できました。
左はケースで、右はインサイドユニットといいます。
このインサイドユニットに着火機能がまとまっているので、
オイル交換のためにケースで隠れてた下部分を見てみましょう。
インサイドユニットの下部分はひっくり返してみるとこうなっています。
赤丸がついている穴部分からジッポーオイルを注入するか、
この端の柔らかい部分をめくり中の綿球(レーヨンボール)に直接吸収させましょう。
また、ひっくり返しや状態での補充なので、入れすぎると当然滴り落ちてきます。
下にティッシュ等をひいて補充すると安全です。
これもよくある疑問!フリント(発火石)の交換方法は?画像付き解説
使用する前は面倒なのはオイル交換だけだと思いがちですが、
オイル交換よりも機会は少ないですが面倒なフリント(発火石)の交換があります。
こちらも画像で確実に紹介していきます。
先にフリントとはどの部分かというと、
赤丸の根元からチョンと出ているこの突起の事です。
このフリントと、
赤丸のフリントホイール(回転やすり)が摩擦で火花を起こし、
オイルのしみたウィック(芯)に着火します。
つまりこのフリントは火をつけるごとに明らかにすり減っていくんですね。
では本題の交換の方法について、
インサイドユニットの下部分のオイルを注入した横に、
マイナスのネジのようなものがありますね。
ここを回して外してみます。
外した勢いが強くて部品が飛び散るかもしれませんので、
机の上などで落ち着いて行いましょう。
外してみるとこんなバネが出てきました。
赤丸がさっき見えていたネジの部分です。
そしてこのちびっこい物がフリントです。
思った以上に小さいですよね。
新品はもう少し大きいですが精々画像の二倍あるかないかくらいです。
新品に差し替えてまたネジを閉めて交換は終わりです。
理解すると簡単ですよね。
メンテナンス方法まとめ!
上記二つの交換方法はよくある機会なので個別に紹介しましたが、
ジッポーを大切に使用するならば定期的にメンテナンスも行いましょう。
・フリント交換
以外にメンテナンスとして、
・ヒンジの点検
・磨き上げ
の三点を行いましょう。
しっかりと行えば大事なジッポーライターを元気なまま長持ちさせることが出来ます。
芯交換(切断)
着火する部分のウィックという芯も当然繰り返し使うことで劣化します。
劣化すると黒ずみ火がつかなくなるのですぐにタイミングは分かりますが、
基本的に最初の一年ほどは黒ずんだ部分を切断するだけで問題なく使用できます。
この赤丸部分のウィックをピンセットでつまんで少し引き抜き、
黒ずんだ部分のみハサミでカットして完了です。
この通り切断は簡単ですが、交換ですと少し手間がかかります。
インサイドユニットの中には綿球が入っています。
交換は綿球もコットンのフタも全て外に取り出します。
もちろんフリント、フリントスプリングも外さなければなりません。
画像の赤丸部分のように綿球と一緒にウィックが入っているので、
全て取り出した後古い芯をピンセットで抜きます。
そして新しい芯を入れるときは、インサイドユニットの頭から入れます。
この向きから入れて、中からピンセットで引っ張り長さを調節し、
出したものをすべて戻して完了です。
注意事項として、このまますぐに着火するとウィックにオイルが染みていない可能性があります。
綿球も外に出していてオイルが揮発しているかもしれないので、
ウィックを交換したらオイルを補充し何分か置くようにしましょう。
ヒンジの点検
ジッポーライターのフタを開け閉めしていい音を出している部分です。
もちろん音を出すためだけの部品ではなく、開閉やフタの固定に必要な物です。
フタが左右にグラついたりかぱかぱと緩くなってきた場合はヒンジピンの交換が必要です。
ただし、ヒンジの「点検」と書きましたね。
メンテナンスでヒンジに異常があった場合、修理交換はショップに依頼するのをおすすめします。
何故ならヒンジピン交換の際ハンマーや精密ドライバーをはじめとする専門的な道具と、
ジッポーの知識と手先の器用さが必要だからです。
しっかりとしたメーカーの正規品ならば永久無償修理保証というものがついているので、
ショップに依頼しましょう。
大切なジッポーだからこそ異常を確認したら自分ではなくプロにお任せするべきです。
磨き上げ
磨き上げに関してはジッポーをインサイドユニットとケースに分解し、
汚れているところを綿棒や布で磨けばそれで充分です。
アルコールは使用してもいいですが、
着火の際に不必要なところまで引火しないように、
しっかり拭き上げるようにしましょう。
ZIPPOの裏のアルファベットはグレード?
よく聞く、
「ジッポーの下に書いてあるものはそのジッポーのグレード」
という情報があります。
結論から言うと全くのデタラメです。
グレードではなくそのジッポーの製造年と製造月を表しています。
たとえばジッポーの裏に、
「B ZIPPO 10」
書いてあったとすると、
「2月/2010年」となります。
10=2010年は分かりやすいですが、
アルファベットの方は決まった順番があるので表にします。
アルファベット早見表
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
なので画像のジッポーだと、
「A ZIPPO 11」なので2011年の1月生まれということになります。
ZIPPO社が記月日や誕生月、
欲しい年月のジッポーを見つけやすくするために刻印しました。
たまに年数だけの物や何も書いてないものもありますが、
何も書いていないものは1955年以前の物、
年だけのものは1955年~2000年までの間の物なので、
偽物というわけではありません。
グレードというものは素材でしか変わらないので、
もし違うならば重さや質感、手触りですぐに分かります。
ZIPPOのメリットデメリットを解説
ではここで一旦ジッポーのメリットデメリットを、
使い捨てライターと比較をしてまとめたいと思います。
メリット
・頑丈なのでレジャー等場所を選ばない
・永久の無償修理保証サービスがある
・使い捨てでないからゴミにならない
・何よりも使っていてかっこいい!
デメリット
・重さがある
・貴重な物な割に置き忘れやすい
・消耗する部品が多い
・たまにオイル漏れが起こる
プレゼントにも使える!ZIPPOのおすすめブランドを一挙紹介
ではZIPPOのおすすめブランドをここで紹介していきたいと思います。
おしゃれな物もあり、誰かへの贈り物としても喜ばれること間違いなしです。
ヴィヴィアンウエストウッド
女性に人気のブランドのZIPPOライターです。
シンプルながらオシャレで色合いも良く、
女性にピッタリですし男性もウケがいいこと間違いなしです。
ヴィヴィアンオンラインショップ

ZIPPO
やはり起源のメーカー、未だに衰えない人気です。
年季を感じさせる渋いデザインを持ち味にしていて、
豊富なバリエーションから自分にピッタリのZIPPOに出会えます。
ZIPPOオンラインショップ

ハーレーダビッドソン
かっこいいバイクだけではなくかっこいいZIPPOライターも出しています。
バイク乗りの人にプレゼントしたらとても喜ばれますね。
アメリカンなスタイリッシュなデザインが特徴です。
ハーレーダビッドソンZIPPOオンラインショップ
ポール・スミス
大人の男性のスーツのイメージが強いポール・スミスも、
ZIPPOライターを販売しています。
落ち着いた渋い雰囲気が静かなかっこよさをアピールします。
ポール・スミスオンラインショップ
サイモン・カーター
インテリジェンスを感じさせる神秘的な模様が特徴的な、
イギリスの有名ブランドです。
上品さも感じる大人の雰囲気を醸し出すZIPPOです。
サイモン・カーターZIPPOオンラインショップ
オロビアンコ
イタリアのミラノのブランドで、
今までにないデザイン性で新しいブランドながらも注目されています。
さりげなくかっこいいスタイルで異彩を放ちます。
オロビアンコZIPPOオンラインショップ

ジムビーム
そうです、あのバーボンウィスキーで有名なジムビームも、
ZIPPOを出しています。
ハーレーのZIPPOと少し違いアメリカの歴史を感じる古き良きデザインです。
ジムビームZIPPOオンラインショップ
成功者の証!高品質ライターとは?
ここまではジッポーの紹介をしましたが、
オシャレなのはオイルライターだけではありません。
冒頭で紹介した「キーン」という綺麗な音のするライター、
聞いてしまうと中々耳から離れないというくらい心地いい音ですよね。
着火の仕方も特殊なので、周囲の目を引き耳も引くライター、
高品質なガスライターについてここから紹介します。
ガスライターとは?
ジッポのようなオイルを燃料とするものではなく、
可燃ガスを燃料とするライターです。
今回紹介するものは高級ガスライターと呼ばれ、
一般的な使い捨てライターと違いガスを補充することによって何度でも使用できます。
前述したような開閉音が鳴る物がイメージが強いですが、
実はあのキーンという音は偶然鳴っているんです。
鳴らないものももちろんありますし、品質の良し悪しも関係ありません。
また、ガスの注入方法もシンプルで、
それぞれのライターについている注入口に専用ボンベを押し込むだけで補充が出来ます。
操作性も良いものが多く、火力も申し分ないので機能性も充分です。
ガスライターのメリットデメリットを解説!
ZIPPOの紹介と同じく一般的使い捨てライターとの比較を、
まとめていきたいと思います。
メリット
・憧れの心地良い音が出るものもある
・補充すれば繰り返し使用できる
・スマートな物が多く社交の場でも映える
・持っていることがステータスになる
デメリット
・こちらもヒンジ等がメンテナンス必要
・高級で忘れやすい物なので気を使う
・高級なわりに保証が物足りない
かっこよすぎるライターのおすすめブランドを一挙紹介
では高級ガスライターと呼ぶにふさわしい、
おすすめのブランドをご紹介します。
S.T.Dupont(デュポン)
音が出るライターといえばこのデュポンのライターです。
高級ライター=音が出るというイメージも、
デュポンこそがよくステータスのアピールに使用されたからです。
世界的に有名な、フランスを代表する高品質ガスライターです。
デュポンオンラインショップ
im corona(イムコロナ)
日本国産の高品質ガスライターです。
大人の男性をターゲットにしているだけあり落ち着いたシンプルなデザインで、
日本ならではの品質第一にこだわったライターです。
イムコロナライターオンラインショップ
Dunhill(ダンヒル)
イギリス発祥のライターで、お国柄か紳士にピッタリのスマートなフォルムとなっています。
その中にも少しの高級感を混ぜることで、
他のガスライターにはない洗練されたデザインになりました。
ダンヒルライターオンラインショップ
RONSON(ロンソン)
他のメーカーに比べ柔軟なフォルムと、
キャラクターとのコラボなどで親しみやすく幅広い層に人気のライターです。
もちろん品質も良いので、カジュアルが好きな方にピッタリです。
ロンソンライターオンラインショップ
まとめ
初めてZIPPOのオイルライターに触れた時。
ひんやりとした温度にズシリという重さ、
その無機質さと外見の武骨さに男心をくすぐられたのを覚えています。
以前お世話になっていた会社の社長に飲みに連れて行ってもらった時。
お姉さん方がいる飲み屋で社長が乱雑にテーブルに置いたデュポンのライターの、
その空間に不釣り合いな気品ある光沢を見て、
自分含め若い人たちがジッと惹きつけられたことも覚えています。
ZIPPOもライターもCMや新聞で宣伝なんてされませんが、
本当に良いものは僕のように魅了された人が自ら求めるので、
宣伝なんかなくともずっと途絶えず続いていくんですね。
興味がわいたという方がもしいましたら、
喫煙の有無にかかわらず自分好みの物を是非探してみてください。
きっと楽しい時間になると思います。